今年1月に安城に工具部門を集約し、6月から新たな役員体制でニチアロイが再スタートを切った。

株式会社ニチアロイ

株式会社ニチアロイ

安城に移転し、 工具部門を集約したニチアロイの新工場

今年1月、日本超硬からブランド名のニチアロイへと社名変更し、工具部門を安城にある親会社の敷地内に新築移転。6月7日には、小澤社長はじめとする新たな役員体制も公表され、再スタートを切るなか、営業担当となった大野取締役を訪問し、この間の状況をヒアリング、紙面化を試みることにした。

 「金型部門は従来の岐阜工場に移設したので、安城は工具に特化した体制となった。特殊品が8割を占め、ドリル系が多く、残る、およそ2割は準標準品で占め、流通での対応となっている」。
 顧客は自動車関連が中心。超硬工具がメインだが、需要に応じてダイヤ、PCDも手がける。営業部が新設され、全国を臨機応変に回れる体制を整えたことも付記したい。
 「コロナ禍ながら、何とか9割まで売り上げは戻ってきた。当面の目標は『コロナ禍前に戻す』。需要では、小径化傾向の高まり、性能面では、低抵抗の工具へのニーズが高まっている」。
 キーワードとなるのが「小ロット、短納期」だ。
 「新設した営業部を梃子に、準標準品の社内シェアを上げていく目標を掲げた。代理店と一緒になって、市場調査して、特徴ある工具をリリースしていきたい。開発からテスト加工、製品化の流れの中で、サンプルを試して頂ける機会を増やしていく考えだ」。
 特徴ある工具の一例として、素材メーカーとのコラボレーションを追求。鉄系の加工で、長寿命化を試みている。
 「当社に即せば、営業面での伸び代は、地域で見れば関東が大きい。ボリュームも見込めると思う」。
 工具部門は70人体制。攻めの姿勢がどのように強化され、結実していくか、期待したい。