高松機械が創業70周年記念プライベートショー、新製品「XT‐6/XT‐6M」初披露。そのままJIMTOF会場に移設

高松機械工業株式会社

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新製品は、やはり高い関心を集めていた

 

  • 高松機械工業は、9月20、21の両日、金沢市の産業展示館で創業70周年記念プライベートショーを開催、900人を超える来場者でにぎわった。
  •  今回、初お目見えとなった機種は、チャック径6インチの主力製品「XL‐100」のマイナーチェンジ機「XT‐6/XT‐6M」(6Mはミーリング機能付き)。
  •  「フラッグシップが進化を遂げる」として、更なる高速化、熱変位低減への追求、IoT技術搭載、そして作業性の向上‐が掲げられた。それぞれについて概観していこう。
  •  高速化では、X軸で18m/min、Z軸が24m/minというクラス最高をマークする早送り速度。Z軸モータの出力向上で、ドリル加工能力で従来機比20%アップを達成した。さらに従来から定評のあるΣローダに加え、操作性、高速性重視の新型Fcローダも選択できると言う。
  •  熱変位の低減については、同社オリジナルの熱変位補正システム、主軸台座冷却装置などの補正装置(オプション)の活用で、厳しい環境下にあっても、安定した加工精度がキープできると言う。
  •  IoT技術に関しては、Fcローダ使用時で、ラインの一括稼働監視・集中操作性等の生産性アップに寄与するシステムの搭載が可能となっている。
  •  さらに作業性では、機械の配置構造見直しにより、主軸の芯高さを下げ、寄り付き性の向上させたばかりか、ワーク搬入用のコンベア(ローダ使用)の高さを抑え、作業者の負担を軽減させている。
  •  「6M」では回転工具搭載による工程集約を図ることができ、6本の回転工具の装着が可能。最大240ミリの長尺ワークに、横穴加工やキー溝加工など、多彩な複合加工が行える。
  • 「即納対応」で提携台湾メーカーの旋盤、マシニングセンタ登場  高松機械工業では、受注が増え続けており、長納期化が進む。そんな中、提携する台湾メーカーの旋盤、マシニングセンタが登場。今、欲しい「即納に応える」として、来場者の関心を集めていた。
  •  このほかの出展機では、今春、70周年記念モデルとして披露された2スピンドル2タレットの複合精密旋盤「XYT‐51」、同じく2スピンドル2タレットの精密旋盤「XWT‐10」があり、それぞれ、来場者から熱心な質問、やり取りが見受けられた。
  •  今回の出展機は、11月1日から開催されるJIMTОF会場に「移設」。大舞台での反応が楽しみになってきた。

 

20日は午後以降、雨足が強くなってきたが、来場者は増える一方だった

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元中日ドラゴンズの山本昌の講演に聴き入る

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