穴あけと言えば、ストライクドリルと言われるくらいの成長株に-ダイジエット工業。

ダイジェット工業株式会社

ダイジェット工業株式会社

古林常務(右)と木村営業企画室次長

ダイジェット工業のJIMTOFブースに古林常務を訪ねた。
 「穴あけと言えばドリル。弊社も、この分野に注力してきたが、発売当初から、にわかに注目され、実績を積み上げてきているのがストライクドリルだ。今後とも、改良や改善、ラインナップの拡充含め、ストライクドリルと言えばダイジェットと言われるくらいの成長株へと育てていきたい」との期待を込める。
 多用な被削材に、ど真ん中ストレート穴をあけるというキャッチコピーにも「聞き覚えがある」というユーザーが増えてきた。
 そのストライクドリルに新たなラインナップ拡張がなされ、12月1日から発売がスタートする。
 ひとつは、ロールタップ下穴用であり、もうひとつは8Dタイプの追加となる。
 ロールタップ下穴用ストライクドリルは「高精度な下穴管理を通じて、高能率、高精度な穴あけ加工実現に寄与していく。一般鋼やステンレス鋼などへの対応を可能とした」そうだ。
 新シンニング形状の開発によって、工作物への食い付き時から加工穴底部まで安定した切りくずが排出され、正確な位置に、拡大代の少ない高精度な穴あけ加工を可能とする。外径公差は-0・01~0mmと高精度、外周ダブルマージン形状により、穴精度を向上させ、下穴管理が重要なロールタップ下穴用として狙い通りの高精度な穴あけ加工を可能にしていく。
 一方、8Dタイプは、クーラント穴付きで対応する深穴加工用として、シリーズの、より幅広い加工への対応を実現する。
 ダブルマージン形状を採用し、心厚に剛性を持たせることで、深い穴加工においても切削抵抗の変動が少なく、精度の高い穴加工に寄与していく。
 コーティング被膜は、微粒子系超硬合金と耐熱性・耐酸化性に優れたバリューコートを採用。一般鋼からプリハードン鋼、ステンレス鋼などの難削材まで幅広く対応していく。
 ストライクドリルシリーズに一段と深みが増してきた。ダイジェット工業の新たな「顔」として市場浸透を期待したい。