「新時代の環境負荷低減工具」がアピールポイント。超硬使用量の低減でCO2削減提案も
ツールドインターナショナル
EMOショーでNine9のメンバーとともに(右から6番目が大藪社長)
4年ぶりに訪問となったEMOショーで取引メーカーとの懇親を深め、帰国した大藪社長を訪問した。現地では、既に取引のある各国のメーカーばかりか、今後、新規に取り扱う可能性あるメーカーとの出会いもあったという。今後の新たな展開に期待も高まるが、まずは開幕迫ったメカトロテックでのアピールポイントは何か。省資源化というEMOショーでの底流を流れる雰囲気も織り交ぜて紙面化してみた。
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昨今、世界的にカーボンニュートラルをはじめ、地球環境への負荷低減が強く求められていることもあり、今回のメカトロテックでは、「CO2削減に寄与する工具」といった切り口を掲げるという。そのメーカーのひとつが、Nine9である。Nine9は、特許取得製品を多く取り扱うインサート式工具のメーカーで、日本市場には20年弱の歴史を刻みつつある。工具の設計段階から超硬の使用量を最小限に抑え、限りある資源の有効利用を図ることに力を入れ、高能率かつ環境に優しい工具の製作を行っている。
大藪社長は「こうした取り組みにも力を入れているNine9をより広く認知してもらう機会としてMECTを活用していきたい」と思いは熱い。
中でも注目したいのが、昨年のJIMTOFで発表した新製品「ACEスポットドリル」。これ1本でモミツケ・面取り・カウンターシンク加工が行えるインサート式スポットドリルで、2枚刃仕様、内部給油型のため同メーカー従来品のNCスポットドリルに比べ、より高速・高精度な加工が可能となる。
「従来はφ8ミリ~だったが、対応径を広げ、新たにφ6ミリ~をラインナップ。ボリュームゾーンを網羅したことで、さらに多くの需要に応えられる。剛性が高く、加工音も静かな点にも注目していただきたい。」「また、前回のJIMTOF時にはホルダーの長さがもう少し必要だという声があり、これに呼応する形で新にスクリューフィットタイプのホルダーもラインナップに加わった。」工具寿命の改善、加工条件の向上、工具交換の手間を省くことによるサイクルタイム短縮といった効率的な加工が享受できる。
一方、ツールドインターナショナルの代名詞とも言える商材に成長した7leaders 超硬不等エンドミルシリーズからも目が離せない。「ビビリ振動を抑制し、より美しく、スムーズな加工と加工時間の短縮を実現する」。今回、メカトロテック開催と同時に7leaders 4枚刃不等分割不等リードエンドミル E140HX、E141HXシリーズ(刃長:1.5D2D,3D,4D,5Dのすべてが対象)のキャンペーンが、スタートを切るという。「エンドユーザーを対象に対象製品を3本以上購入して頂くと、カタログ掲載の標準価格より50%割引となる。大人気型番が対象とあって、開催するごとに毎回好評をいただくキャンペーン。期間は年末まで。この機会をぜひお見逃しなく」と大藪社長は訴える。
カーボンニュートラルという言葉を聞かない日がない。
資源の有効活用を図る試みは、欧州でスタートが切られたが、今や地球規模で広がっている。新時代の工具-ツールドインタ―ナショナルの提案に、直接、触れない手はない。
ACEspot製品写真
7leadersのジャック・リー社長(中央)EMO会場で
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