Nine9のACEスポットドリルの独占販売権取得したツールドインターナショナル。
「ホルダー1本購入でインサート1個プレゼント」実施中(4月末まで)

ツールドインターナショナル株式会社

ツールドインターナショナル株式会社

大藪社長(今年2月に開催されたヨコハマテクニカルショウで)

Nine9がリリースする「ACEスポットドリル」の独占販売権を取得し、ツールドインターナショナルでは、4月末までホルダー1本購入につき、インサート1個を無償で提供するキャンペーンを展開している。
 大藪社長は「超硬2枚刃(両刃)のインサート式スポットドリル(特許取得済み)で、φ6ミリ~φ20ミリ、インサートの先端角は90°120°142°をラインナップ。カウンターシンク、モミツケ、面取りと言った加工を高精度、高能率で行い、切削条件を上げても、Wクランプ仕様による剛性の高さが体感頂けると思う。ホルダーは内部給油式だ」との概要を説明する。
 ニッチな分野ではあるが「改良ではなく革新」を標榜するNine9の姿勢に大藪社長は共鳴すると言う。
 「革新と言う点で、販売注力していきたい新たなアイテムに、昨年特許を取得したTDチャンファーミルがある。インサート式による面取り、バリ取り、ねじ切りの高能率加工を促し、生産性向上に寄与していくイチオシ製品で、φ0・5~32ミリまでの様々な径や深さに対応していく」。
 ACEスポットドリル、TDチャンファーミル、それぞれ地味ながらも、ニッチな視点で、工具性能の新たな領域を追求していく。吟味しない手はないだろう。
 同様にキャンペーンという括りで、7leaders製品についても、紹介していきたい。
 「ラジアスエンドミルシリーズ、面取り・リーディングドリルシリーズそれぞれ全31シリーズ652型番の中から、3本以上、お好きな組み合わせで選んで頂ければ、定価から50%オフになるキャンペーン。同様に4月末まで実施している」。
 キャンペーンをスタートさせるに当たって、当初、愛着のあるネーミングを!との発想から『ラ』ジアス、『メ』ン取り、リーディ『ン』グドリルの3文字を採って「ラーメン」キャンぺーンと命名された。
 「そのうち、営業マンが顧客から、本当のラーメンのプレゼントも!との要望をもらい、それならと3月11日から、1ユーザー1回限りで『工具を買ってラーメンもゲット』がプラスされた」経緯がある。
 臨機応変と言うか、自在に意を汲むと言うか。ツールドインターナショナルの取り組みは、いつも、どことなく、興味を惹く。
 今期に入ってからの足取りを大藪社長に後付けてもらうと「過去最高の売り上げを達成した前期に比べ、トーンダウンしている面は否定できない。水準的には前々期並みのレベルになると予想。加えて円安による利益圧迫も、無視できないだろう」と指摘しつつ「2月、3月と新人スタッフを同伴し、台湾の取引メーカーを訪問。実際の工具づくりの現場を見聞することは、何よりの研修になる。また、台湾現地での半導体分野での情報収集も参考になった」ようだ。
 今年のJIMTOFでは、PCD工具についても、新たな展開が見られるかも、との含みある発言で、大藪社長は締めくくった。


新人スタッフを連れ立って、7leaders本社を訪問。左から2番目がジャック・リー社長