中部エリア深耕に注力していくフジBC技研。増え始めているハイスの特殊エンドミルへの引き合い。

フジBC技研株式会社

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伊藤社長(右)と倉本営業スタッフ

3月の期末が近づく中、フジBC技研の伊藤社長、倉本営業スタッフを訪問し、新三協工具を中心とする工具の動向をヒアリングした。

 昨年12月に新三協工具の価格改定が実施に移された。
 伊藤社長は「11月は駆け込み需要が発生し、通常の2倍近い受注をみた。価格の改定幅はシリーズごとに設定し、およそ10%前後。タイミングとしては結果的に上手くいったように思う」と語る一方「本当の意味で(改定の)効果がわかるのは半年先辺りになるのでは?」との予測も。
 ただ、年が明けてからの需要を概観すると、押しなべて低迷気味と言うのが一般的で、倉本営業スタッフも「弊社とお付き合い頂いている販売店の方からも『市況は良くない』との指摘を受ける」とコメント。伊藤社長は市況の厳しさを織り込んだうえで「新規の掘り起こしとして、中部エリアへの注力を、社内人選含めて検討していきたい」と需要発掘に意欲を見せている。
 この間の新たな動きついては「ハイスの特殊エンドミルへの引き合いが増え始めている。昨年11月末に粉末ハイスのラフィングを追加したが、すでに注文を頂けるようになっている」そうで、既存の「定番」では「ダイヤコートへの評価が高く、ダイカスト金型ユーザーへの浸透も顕著になってきた」(倉本営業スタッフ)。
 展示会関連では、今秋開催のメカトロテックに前回通りの4コマを確保、需要を先取りした提案に期待したい。