当たり前となりつつある機上計測。測定結果がビジュアライズされ「見て納得できる」メリットは大きい

ブルーム-ノボテスト株式会社

ブルーム-ノボテスト株式会社

山田社長

  •  ブルーム-ノボテストの山田社長を訪ね、コロナ禍の影響も考慮した機上計測の新たな位置づけを展望してもらった。

 

 

  •  コロナ禍で、デジタルを駆使したオンラインによるセミナーや立ち合いが促進した。
  •  「その一方で、リアルへの渇望が鬱積した。メカトロテックがいい例だが、出展者、来場者ともに活発な意見交換が、どのブースでも垣間見えた。オンラインだと、要件しか話さないので、周辺情報が入ってこない。緊急事態宣言が解除され、久しぶりにリアルの良さを堪能できた展示会だったと思う」。
  •  アナログとデジタルの使い分けに習熟してきた1年とも言えただろう。
  •  「2021年は、業績的にはコロナ禍による負の側面が緩和され、2019年比でも9割以上回復した。顧客の工作機械メーカーも昨年は1兆5500億円の受注規模に拡大、今年は1兆6500億円とさらに上積みを図っていく計画で、コロナ禍が継続するなかでも、潜在需要をも織り込むと、当面、悲観要素は見当たらないと思う」。
  •  機上計測を中心とする各種アイテムは「機械の組み立ての最終局面で取り付けられ、機械の出荷時期と連動するため、キャンセルが発生しない」。
  •  納期は5~6週間が目安となるようだ。
  •  「2022年1月は順調な滑り出しを見せた。海外出張も、今年の半ば以降は再開できると思っており、展示会という括りで、9月のアメリカのIMTS、11月の日本のJIMTОFには積極的な集客を計りたい」と海外訪問も視野に入ってきた。
  •  因みに、ドイツ本社ではワクチンを2回接種してない人は、毎日、PCR検査を義務づけており、陰性が証明されて初めて出勤となる。
  •  業績では「本社も、他のエリアのグループも、2019年比で9割の回復。プラスに転化したのは中国だ」。
  •  山田社長が繰り返し、指摘しているが「この3年間で、発想としても、機上計測が当たり前」になりつつある。
  •  「自動化を促進し、生産効率アップ追求を考えたとき、ブルームの製品を活用して頂ける場面が増えてきた。測定結果が絵やグラフとしてビジュアライズされる。言わば、見て納得できる。これが大事であり、ここに操作性の良さ、サービスフォローによって、伸び代はまだまだ、見出せると感じている。その意味で、デジログの浸透は、緒に就いたばかりと言えるだろうか」。
  •  最後に2022年の課題を挙げてもらった。
  •  「当社のスタッフが、お客さんの現場に入るのが楽しくて仕方がないって思えるようになってもらえれば最高だ。技術の奥深さが体感できる瞬間だと思う」。

 

昨秋、開催されたメカトロテックでは、リアル展示会の良さを「満喫」したそうだ

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