差別化製品「パワーダイヤ400」を出展するワルターエワーグジャパン。ロボットローダーによる「量産対応」の紹介も
池田社長
- ワルターエワーグジャパンの池田社長を訪問した。
- 「現時点では、輸出関連の好調さに牽引され、業績は回復しつつある。サービスの面でも、今年の2月まで低調だったが、逆に3月以降は、回復傾向が完全に定着した」そうだ。
- 今期の特徴としては、客先からの事業再生等の案件が、実績を伴いつつあることだろうか。
- ワルターに関して「測定機のヘリチェックの安定した受注とパワーの裾野の広さを改めて実感している。変化で捉えれば、小径工具向けのマイクロが、ここ3年くらい、オファーが舞い込むようになり、年間、数台単位で受注に結び付いてくるようになってきた。展示機のみならず、メカトロテックでは幅広く紹介させて頂く」。
- 一方、エワーグはどうか。
- 「昨年の再編によって、エワーグのラインナップは、レーザーラインウルトラ、プレシジョン、そして研削盤のコンパクトラインの3種類に集約された。レーザー技術を核にしていく方向性が出され、その流れに沿って活動していきたい」との考えを池田社長は示す。
- 迫ってきたメカトロテックでは、ワルターエワーグジャパンは、放電と研削を併せ持つ、ワルター機のパワーダイヤモンド400を出展する。
- 「1台2役の訴求力のある機能を備えており、他社にない差別化製品。従来から、大手自動車関連メーカー等への納入実績が高く、開催場所から見ても、アピールしていくに相応しい機種と捉えている」。
- ファインパルスによる高品位の面粗さと、多品種小ロット、量産にも対応できるロボットローダーの紹介がある。
- 「CBN小径工具の連続加工実績も展示し、高い剛性、その可能性についても実感頂ければ」とアピールする。
- ブースでは、同じUGGグループであるスチューダ、ブルーム-ユングも独自のスペースを設けて共同出展する。
- ワルター本社の2021年は、コロナ禍前の2019年と比べても大幅に改善しているそうだ。
- 「中国市場の景気拡大の影響が大きい。コロナによる落ち込みから拡大への反転でサプライヤーからの部品供給に懸念ありながらも、生産はハイペースで展開されている。生産拠点である、チェコ・クシム工場では、物流施設の近代化改修も併せて進められている」状況にある。
- メカトロテックに先行して、伊・ミラノで開催されるEMOショーへの出展(10月4日~)もおこなわれ、回復を見せつつある欧州市場への提案に注目していきたい。