シュテファン・ネルUGGCEOインタビュー
「訪日は年に2、3回。日本市場に対する更なる理解とシェア拡大追求が目的」
インタビューに応えたもらったネルCEO(右)とシュミットアジアパシフィックCEO
10月に開催されたメカトロテック会場で、UNITED GRINDINGのシュテファン・ネルCEOと面談、日本市場に対するアプローチ等について取材した。
◆
1年に3、4回は来日すると言う。
「今年は今回で3回目。日本市場に対する理解を深め、欧米や中国に比肩するようなシェア拡大を模索していくのが目的だ」としつつ「なかでもディーラーとの付き合いは大切で、メーカーサポートとの連携が重要になってくる」と語る。
UNITED GRINDING発足は1993年で、今年のEMOショーで30周年を迎えた。ブランドの中には、100年以上にわたる歴史がある。ネルCEOは傘下の円筒研削盤を手がける、スチューダの出身だ。
「現在、傘下に9ブランドを擁している。平面とプロファイル研削、円筒研削、工具加工といった部門を抱え、各グループの客層が多様な産業で活躍していることとも関係しているだろうが、2023年の業績は過去トップ3に入るいい結果が残せそう。だが、来年は、市況の減速を予想している」そうだ。
アジア市場という括りで、マイケル・シュミットUNITED GRINDING ASIA PACIFICCEOに工具研削盤を補足してもらうと「アジアの動きもいい。ワルターは、新しいアイフォンの登場による、チタン加工の増大によって、(顧客から)案件を数多く頂いたことが背景にある」。
機内測定の「レーザーカウンターチェック」、EMOショーで発表した「ヘリチェックナノ」、省スペースを特長とする「G200」と市場を刺激する新アイテムには事欠かない。
「売れ筋の機種としては、パワーダイヤのほか、特にラプターダイヤはタイの自動車関連需要の、PCD工具向けで健闘している」。