スーパーG1チャックで、刃具の集約化、工具折損回避で成果享受する斎藤マシン工業(山形県・天童市)

斎藤マシン工業株式会社

斎藤マシン工業株式会社

取材に応じてくれた星川常務

斎藤マシン工業の創業は1950年。法人化した1963年頃はミシン部品、タイプライター部品などのプレス加工を行っていた。その後、切削加工分野にも手を広げ、現状では、真空装置のチャンバーやそれに付帯する部品加工や組み立てを主体としつつ、食品や医療、半導体製造装置関連などの部品加工で実績を積み重ねてきている。
 現場責任者の星川常務は「加工内容で分ければ、真空機器関連6割、その他部品加工4割の比重。前者は図面付きで指示があり、納期はおよそ2カ月。材料は自前で手配し、加工、組み立てを経て、チャンバーとして納品し、10のマイナス8乗パスカルの真空実現に貢献していく。取引企業はおよそ10社。後者は電子顕微鏡をはじめ、電子応用機器部品などの分野で、1ロット10個~20個の多品種少量受注が中心。被削材はステンレスが多い。45社ほどの取引企業がある」と製造品の概略を説明してくれた。
 整理、整頓に始まる「5S活動」の徹底も、この現場を特徴づけている。基本となるだけに、「徹底」と言うのは見落とせない活動だろう。
 「ユキワ精工のスーパーG1チャックを知ったのは、取引のある商社さんからの勧めで、テスト加工サンプルを頂いたのがきっかけ。2016年ごろだったと思う」。
 テスト加工機はDMG森精機の立形マシニングセンタ「TV-400」(30番主軸)。
 「従来、ビビりや振動で困っていたが、スーパーG1チャックに付け替えると、加工音が静かになり、刃持ちも良くなった。特にトライしていく中で、顕著になっていったのが刃持ちで、感覚的には2倍以上。1ロット加工するたびに工具交換していたのが不要になった事例もある。使えば、必ず、購入するはず」との惚れこみようだ。
 2017年に単品モノを手掛ける本社工場とは別の、部品加工分野のリピート品を扱う中山工場にスピーディオ「S1000X1」を2台導入。これに合わせて、テスト加工の評価のもと、スーパーG1チャックを40本手当し、装填していくことになった。
 コロナ禍による業績への影響はほとんどなく、2021年、2022年と、着実に仕事量が増えているなか「多品種少量を扱う中山工場でのスーパーG1チャックの効用は、特に安定性に優れていると言えるだろう」と指摘する。
 本社工場でオペレーターを務める縄さんは「真空装置の部品加工(溝加工)でも、DMG森精機のNV4000 DCGにスーパーG1チャックを搭載し、活用している。これまで、工具の折損も見られたが、一切なくなった」とのメリットを訴える。
 現在、スーパーG1チャックは、本社工場、中山工場合わせて60本に上っている。

工具の折損がなくなったと語る縄さん
工具の折損がなくなったと語る縄さん