「自動ケレ装着装置」を提案した松本機械工業、ロボットを活用し、多様なワーク径に対応
松本常務
人手不足への対応、効率アップ、高生産性の実現・・・自動化へのニーズが幅広く存在するなか、松本機械工業はメカトロテックで円筒研削盤に向けた「自動ケレ装着装置」を披露した。
ケレは、円筒のワークを掴み、回転させるためのツールだが、今回、提案された自動ケレ装着装置は、ロボットを活用して、多様なワークの径に応じた自動脱着を可能とする。
「手動から自動への転換を促し、オペレーター不足への対応を図りながら、作業時間の軽減、段取り時間の削減を実現していく。ワークの差し込み量はロボットで調整する」そうだ。
また、ロボットハンドにスケールを装着することによる「定寸装置」を提案。円筒研削加工における段取り替えを不要とし、複数個所の計測を可能にしていく。
「計測位置をワークごとにプログラムできる利点があり、しかも径の差が15ミリ以内なら、複数個の計測ができる。弊社の強みは、OFFSETにデータが入力されるまで対応できる点にある」。
そして今では、AIOと言えば、Smart Terraceと言う「上の句」が出てくるほどにアピールされている、自動段取り替えロボットシステム。
今春から小型フレーム、中型フレーム、大型フレームと、現場に応じて3サイズがラインアップされた。
「自動化と特殊対応で差別化していく方向性は、今後とも堅持する。その進化に今後もご期待頂ければ」と訴えた。
提案された自動ケレ装着装置