将来的な開発力強化、人材雇用の布石打つケミック。伸び率高い洗浄剤「ケミQ」
LINEスタンプを始めました、と語る蓼沼社長
- 2019年の締めくくりと2020年の展望を紙面化するため、ケミックの蓼沼社長を訪問した。
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- 4月から9月までは、対前年比で、ほぼ、横ばいをキープしていたものの「台風や水害などの自然災害の影響もあるかもしれないが、10月、11月は落ち込んだ」そうだ。
- ケミックの切削油の品揃えという点では、主力のケミクールでおよそ200種類、総数では350種類を数える。
- 「製造面から見れば、整理していく必要がある。が、同時に品揃えの大切さもある。メーカー姿勢として、ラインナップを取捨選択しつつ、一歩進んで、顧客ニーズに対応していきたいと改めて考える次第だ」。
- 今期の売れ行きでの特徴では「洗浄剤のケミQの伸び率が高い。エンドユーザーからの要望からか、顧客が洗浄機を設備するようになっていることが背景にあるかと思う」。 切削油は、刺激が少なく、手荒れのない、環境にやさしい・・・というニーズは当然あるが「規制されようとする物質を使わない、環境対応への配慮には、いっそう、敏感になっているかと思う」。
- さて、2020年を見据えていく段階にも入った。
- 「予想では、大きな変化はなく、横ばいと見ている。社内的にはスタッフの教育、リーダー育成は継続課題。営業ばかりか、来年には将来を見据えた、開発の充実を図る新人の採用も決まった。その意味では2020年は『地固め』の年と位置付けたい」。
- 蓼沼社長によれば「仕事の価値は人が作るものであり、その仕事に夢中になって、誇りをもって取り組むことによって価値は創造される。それゆえ、そういう社員を育てていくのが私の目標になる」と言う。このスタンスにブレはない。