時間調整し、各人のスキルアップを実践するケミック
蓼沼社長からの手紙
- ケミックの蓼沼社長を4月下旬に訪問し、前期の業績を振りかえってもらいつつ、今後の対応をヒアリングした。
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- 蓼沼社長は「前期51期の業績は、50期と比べると同水準。経済環境的には、下降を辿っていたので、省力化効果や製品力と営業力の2つの地力アップが寄与したのか、とも思う」と述べながら「4月も対前年同月比では95%。現時点でコロナウイルスの影響は、ひいき目で見ればあまり出ていないが、5月を締めれば(コロナウイルス感染の)影響が数字に表れてくるのかもしれない」と語る。
- 社内的なコロナウイルスへの対応では、営業と開発のセクションはテレワーク等を実施しつつ、交代で出社していると言う。
- 「全体で6割程度の出勤者を減らした。調整して自らのスキルアップに時間を費やすよう指示しているが、自主性に委ねられることも大きいため『自分に打ち勝つ』ことの重要性も併せて説いている」。
- トップ自身が何を考えているか。社員との意思疎通を図る、その一環として蓼沼社長は、毎月、社員に向けてメッセージを送っている(写真参照)。
- 「毎月、色んな社会状況を織り込みながらも、私の意図しているのは個々人の『最悪の事態を想定した対応』にある。危機管理意識の醸成とも言えようか。この状況が収束したときにどれくらい会社が変わっているかが勝負だ」。
- 第58号となる4月の手紙を拝読したが、肩ひじ張らず、しかも真摯な語り口。それなりの長文だが、一気に読める。機会あれば是非!