今までの「当たり前」を見直す機会 積層技術に高い関心持つコイズミツールの小泉社長

株式会社コイズミツール

株式会社コイズミツール

小泉社長

  •  今後、どのような夢を描いていけばいいか、考える時間は十分にある‐と語るのは、コイズミツールの小泉社長だ。
  •  「総型工具=特殊工具を意識して、パワートレイン系を主体とする自動車関連の加工に資する工具の提供に努めてきた。PCD、超硬を主体に、国内は横浜本社工場と群馬工場を擁し、海外では中国工場、そしてメキシコに販売会社を設立して地場の工場に貢献できる工具の輸出を展開。コロナの影響で足元の数字は極めて厳しいが、今までの『当たり前』を見直し、今後、より楽しみを見出して行けるような機会にしていきたいと考えている」。
  •  エンドユーザーは関東を中心とする、パワートレイン系の生産ライン現場であり、3月から顕在化し始めたコロナの影響によって、サプライチェーンが寸断。4月以降、コイズミツールの受注を直撃しているのが実態だ。
  •  「他社がワイヤ放電を駆使しているころ、当社はワルター製パワーダイヤのテストカットでドイツを訪問、日本での発注第一号企業となり、その後、DMG森精機、ロロマティックのレーザー加工機に可能性と夢を託し、扱いの難しさとともに優位性を実感。そして今、積層技術に関心を寄せて、ホルダー系での製作に新たな展開を期待し始めている」と言う、自らのアイディアと最新設備との「融合」に思いを馳せる。
  •  「停滞期」に何を学ぶか。伸長する可能性はここにかかっている。