新工場の設計完了 タイミング見極め着工へ(石川工具研磨製作所)

株式会社 石川工具研磨製作所

株式会社 石川工具研磨製作所

新工場の設計が完了、タイミングをみて着工へ

 

  •  石川工具研磨製作所を訪問し、今期前半の推移を中心に石川社長に取材、紙面化を試みた。

 

 

  •  コロナへの対応では、経営企画室の一部と営業、60歳以上が在宅勤務を実践してきたと言う。
  •  「対外的には、メールや電話で対応し、社内的にはWebを駆使して、連絡を取り合った。工場の体制は2直で変化はない」と言う。
  •  昨年の11月、12月が仕事量の確保で厳しかったようだが「今年の1月~3月は、なんとか横ばい、そして4月に入り、5月で大きく落ち込んだものの、6月では若干回復。特に再研磨は底を打ったのかやや上昇傾向」だそうだ。
  •  自動車のラインが動き始めると、再研磨に連動する「構図」があることも確か。年内には「8割回復」のカーメーカーのコメントも出てきている。
  •  「ただ、この間、営業活動をセーブしているので、新規案件を発生させることが困難だっただけに、まだまだ、回復には力強さが欠ける」。  石川社長は、石川会長からの「会社って言うのは、色んな状況に置かれる。いい時も、悪い時も長くは続かない」とのアドバイスを受け「受注量の増減だけに、気を留めることはしていない」。
  •  「仕事が戻ってきた時に備えお客さま満足度の向上を図る。品質の向上・納期の短縮。外での活動が思うようにできなかったため、社内のできる事を一つひとつこなしていく。また、密を避けながらも、連絡は密にと言うのも念頭に置いている」そうだ。
  •  また、オンラインでの打ち合せの積極活用も、最近の特徴だろうか。
  •  「展示会がなくなったことで、逆に、積極的に動くチャンス。オンラインだと、時間や経費の節約にも繋がるうえ、その運営方法も勉強になる」。

 

  •  話の流れを、将来を展望した新工場建設の動向に切り替え、水を向けると・・・
  •  「現在、設計がほぼ、終了し、着工のタイミングを見計らっている段階。コロナの影響で海外調達品が手に入らず、工期が伸びているのも要因」。
  •  1階が工場で、2階が営業ほか、管理部門と福利厚生施設で構成される。
  •  「工場のレイアウト上の特徴としては、中央に司令塔となるオペレーションルームを配置し、その周囲に各種研削盤など加工設備を配置し、連絡の無駄をなくす。ミストレーサやろ過機などから発生する騒音は抑えたいので壁を作って仕切り、仕事の環境は『静か』で集中できるようにしていきたい」。
  •  新工場では、製作工具がメインで一部の再研磨を手がけていくことになる。
  •  「ひとつ付け加えると、工場内を一定温度になるよう、エアコンの吹き出し方法を工夫していきたいと思っている」。
  •  新工場は、「AGVなども視野に入れたより生産性の高い工場」に位置付けられているとのこと。来年度中の完成を予定している。

 

石川社長

石川社長