ニーズの高い寸法などはメーカーに提案、独自性を発揮するサカイ 10月、11月は対前年で9割まで回復
酒井勇作常務
- 切削専門問屋のサカイを訪問し、酒井勇作常務に期末を目前にした近況を取材した。
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- 「9月に入ってから潮目に変化が表れ始め、10月、そして11月になると、対前年比で9割まで回復してきた」そうで「特に群馬・太田営業所は、すでに対前年比プラスに転じた」と言う。
- 全体として仕事量が戻りつつある。
- 「当社の動きを吟味すれば、インサート系、また、軸モノでは小径工具が堅調だ。効率的かつ経済的な観点から、最近ではCBN需要の顕在化と言う点も見逃せない」。
- 今期がスタートした4月、5月は交代制で休業し、時短にも着手している。
- 「緊急事態宣言が解除されるや、訪問可能な場合には、客先の求めに応じで、商材を吟味し、ニーズの高い寸法などはメーカーに提案して、他社にはない独自色を出せるよう努めた」。 商品に付加価値が伴ってきた結果だろうが、今秋以降の回復には、新たな商流を掴むことができたことも大きいだろう。
- 「欠品が出てきているアイテムも表れ始めた。我々の商売は、Face to Faceが基本なのは言うまでもないが、リモートでできる環境づくりや、自分にしかできない仕事はなるべく無くすように社内共有化・見える化を積極的に取り組んでいきたい」。 2021年、サカイは創業70周年を迎える。今後も、サカイブランド発展の方向性を注視したい。