腐食、摩耗、破損などの困りごとに対応。超硬合金の技術相談コーナー設置。
JIMTOFを担当する牧野俊輔営業課長補佐は「(超硬合金は)欠けやすい、(値段が)高い、といったマイナスイメージを払拭させつつ、腐食や摩耗に関し、悩みを持っておられる来場者に、当社の技術要員が対応させて頂く考え。今回のポイントは、技術相談コーナーを設けて、トラブル解決の場にしていくことにある」と言う。
従来、超硬合金を使っていない新たな層へのアピールの場としても意識しているそうだ。 新材種ではKD種で「30」「50」のラインナップ追加&「ME40」登場 披露される新材種と言う点では、耐チッピング性で好評を得ているKD種の「30」「50」というラインナップ拡充による、より細やかな対応と、優れた腐食性・耐放電加工性を備える、精密プレス加工時のチッピングに強い組成設計の「ME40」が挙げられた。
「技術相談では、問題解決の提案として、実際の商品をお預かりさせて頂き、物性調査にも対応していく。言わば、不具合事例、不具合調査と言う観点から、適切な材種選定に通じるアドバイスを試みたいと考える」。 3軸NC放電加工機によるデモ加工、新成形技術の披露も さらに会場では、新技術の提案として、7月に導入したコンパクトな3軸NC放電加工機「Ax1601」(アイトロニクス製)によるデモ加工を予定するほか、新しい成形技術で可能となった、曲面、形状の抜きといった従来、あまり例のない超硬素材のサンプルが展示される。
「新材種の開発は、毎期のように取り組んでいる。顧客の困りごとは、我々の開発テーマに繋がり、新たな製品への具体化に向けての貴重なケーススタディー。今回のJIMTOFでも実践していきたい」。