岡本工作機械がMUJIN使った研削実演初公開。操作盤なし?で操作。
出展機「UPZ52Li」
一般機械や装置加工からの需要 「国内の受注台数は減ったものの金額ベースでは、ほぼ同等のレベルであった。門形タイプの高精度平面研削盤の受注が一般機械や装置加工向けに非常に好調であり、受注平均単価を押し上げた要因になっている。また、リニアモータ駆動の超精密成形研削盤の受注量もアップしている。」と、渡邊哲行営業部長は上期を総括する。 門形はCNC超精密門形平面研削盤「PSG208CHLi」を出展
JIMTOFでは、上期の受注の柱となった門形平面研削盤から「PSG208CHLi」を出展。
同機は、コンパクトながら門形構造により高い剛性を持ち、リニアモータ駆動を採用して同時2軸制御の研削を可能とし、また機上測定及び自動補正も備える。会場では、「剛性の高い研削盤」・「切れるといし」・「切れる研削液」の相乗効果によって100㎛研削を実演する。 超精密成形研削盤「UPZ52Li」を出展 受注量を上げる超精密成形研削盤からは「UPZ52Li」を出展。
こちらは、高機能・高剛性・リニアモータによる高速化と使いやすさを追求した超精密成形研削盤。左右リニアモータ駆動により正確な位置決め研削・高速反転研削・マルチポジション研削・クラウニング研削などの様々な研削に対応する。特別仕様としてインデックス装置を搭載し、平面ワークだけでなくPCマウスのような形状の研削も可能となった。
ここで、同社が注力するIOT、静圧スライド式研削盤、複合研削加工の各技術にも注目したい。 出展機すべてIOTに対応 今回、24コマのブース内に展示された全ての研削盤がIOTに対応する。同じくIOT対応の高機能研削オプション「MUJIN」は、ボタン1つで研削が開始し、終了すると自動で知らせる全自動平面研削システム。「新人でもわかる、教える時間も省略できる。JIMTOF目玉となるシステム」と、担当者語る。会場では、「MUJIN」システムによる研削実演を初公開する。 超精密対応の静圧スライド式研削盤「UPG63CA1」を出展
また、超精密ニーズに対応する静圧スライド式研削盤のラインナップとオプション化を拡充。参考出展となる超精密平面研削盤「UPG63CA1」は、高剛性で定評のあるCA1シリーズのテーブル左右駆動を静圧仕様で廉価販売。2017年4月より発売開始となる。既に挙げた「PSG208CHLi」も静圧仕様(オプション)にすることにより超精密研削にも対応する。 CNC精密複合円筒研削盤「UGM3100NC」
複合研削加工では、外周・内面・端面研削を1台で行うCNC精密複合円筒研削盤「UGM3100NC」を出展。ワンチャッキングで複合加工を段取りなしに連続加工する。会場では、ポリゴン研削のデモを行う。
この他、小型研削盤「HPG500」をNC化しラインナップに追加したCNC高精度成型研削盤「HPG500NC」も出展する。 CNC精密複合円筒研削盤「UGM3100NC」
下期について、「国内は弱含みであるが、研削盤を必要とする好調な業種からの受注を確保していきたい。海外については、上期好調であった欧州をはじめ、右肩上がりの北米、中国では、汎用機の受注を確保しつつ、更に門形研削盤や高精度成形研削盤などの高付加価値機の販売を増やしたい」と、渡邊部長は展望を語った。
出荷前の出展機「UGM3100NC」