「切削タップをいかに転造タップに置き換えて頂くか」-田野井製作所 作業性の向上、工具寿命のアップへの貢献アピール
田野井通人営業次長
切削タップをいかに転造タップに置き換えて頂くか-メカトロテックブースに、田野井通人営業次長を訪問した際の第一声だ。
「一般的には切削タップが多い。では、転造タップの特長って何?ということになるが、当然とは言え、切粉を出さないメリットに行き着く。作業性の向上や工具寿命のアップのほか、ヒゲやバリの発生防止、細密ねじ加工・超高速加工への応などが指摘できようか」。
同社を代表する転造タップ(タフレット)と言えば、ダブルタフレット、シームレスタフレットが挙げられるだろう。
ダブルタフレットは「高速加工と長寿命の両立を実現した。加工速度を2倍にしても、工具寿命を大きく落とすことなく、リードタイムの短縮、工具交換頻度の減少を可能とする」一方、シームレスタフレットは「加工時に発生するコンタミ(異物混入)の大幅軽減、一片的な転造タップに見られた斜め締め問題をゼロにする」長所を備える。
需要の要である自動車関連分野の動きは決して良くないが、ダブルタフレット、シームレスタフレットともに、売り上げは堅調に推移している。
「特にダブルタフレットは、高硬度材向けに超硬転造タップをラインナップした。業界初となる」とのニュース性も加わった。
顧客への訴求力の高さで、見落とせないのが、切粉残りゼロを達成したゼロチップタップだが「ダブル、シームレスに、ゼロチップを入れた3製品は、市場動向に左右されにくい、業績を積み上げてきている」。
田野井製作所の販売スタイルでもある、顧客の現場が抱える課題、困りごとに対応する『ドクターセールス』の実践を今後とも期待したい。