サイズ、径違いでNEW KKKを100種類以上を活用するキコ・ステンレス(東大阪市)。材料商社として出発し、今では加工部門擁し、顧客満足度向上にも

株式会社 キコ・ステンレス

株式会社 キコ・ステンレス

オペレーターの長谷川さん

キコ・ステンレスは、ステンレスに特化した材料商社として、1998年に創業し、この間、プレス関連の顧客を中心にステンレスシート材をメインに販売網を拡大してきた。
 営業を担う馬場課長は「2014年頃からだったと思うが、機械加工も、との依頼を請けるようになってきた。顧客との関係強化が図れることもあり、当初は、協力会社に依頼してスタートさせ、その後、弊社の加工分野そのものの進展を見据えて工作機械を導入、2017年以降、自前での加工体制を敷いていった」との流れを語る。
 機械設備は、加工を依頼していた協力会社に相談し、初号機として山崎技研製ATC付きフライス盤「YZ‐500SGAT」、その後、2号機として「YZ‐501」を導入した。50番テーパで、機械の剛性は高いと言う。
 「加工分野での取引企業は、当初からの5社を入れると地元大阪を中心に20社程度にまで拡大し、売り上げで見た社内シェアでは5%~10%。加工部品はFA装置部品が大半を占めている」(馬場課長)。
 受注に際しては、基本的にデータが付く。
 製造を手がける荒川さんは「単品受注が大半。先行してプログラムを作成していき、CAD/CAMを駆使しながら、データを落とし込んでいく。部品点数で見れば、多い時で月間100個~200個くらいになる」そうだ。
 NEW KKKを知ったのは、今から7年前、付き合いのあった販売商社の「CHAMPION CORPORATION」を通じてだった。
 「NEW KKKの販売を始めた時期と重なり合っていたようで、まずは、その価格設定にインパクトを受けた。通常の半額のイメージ。しかも使ってみると『お値段以上』で、精度、寿命ともに十二分に納得がいく」と荒川さんは評価するとともに「価格面でのメリットは、加工に見合う、多様な工具の購入に結びつき、今では、サイズ、径違いで100種類は超えるようになってきている」という熱烈なファンになっている。
 NEW KKKの製品名で言えば「NOMAL-GS」シリーズと「SUPER-PH」シリーズがメインだそうだ。
 「刃物径、刃長、全長、2~6枚刃、コーナーラジアス・スクエア・ボール、高硬度・・・多種多様な加工依頼に対応できる十分な品揃えは無視できない。ただ、欲を言わせてもらえれば、面取りミル、インナーRカッターなどのラインナップ今後は期待したい。使用機会が増えると思う」と荒川さんは指摘する。
 2020年からコロナ禍の影響で仕事量が減少した。
 「一時的には、コロナ前に比べ、3割減を余儀なくされた時期もあったが、5類へ移行した昨年5月以降は、2019年レベルにまで回復している。NEW KKKの使用頻度が年々、高まりを見せているが、比例して利益面でも弊社に貢献していることも付け加えたい」と馬場課長は締めくくった。


手当てできるものは、すべてNEW KKKに頼っていると言う