ラフィングエンドミルのシェアアップに邁進する三興製作所。面取りカッタも注力する。
取材に応じてもらった平田営業一課長(右)と新井営業二課長.jpg
ハイスのラフィングエンドミルで特徴を出す群馬の三興製作所を訪問し、営業面での最近の「仕かけ」について、平田営業一課長、新井営業二課長にヒアリングを試みた。
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訪問したのは12月1日。代理店向けに10月から11月にかけて、Nコーティングを施したファインピッチタイプのラフィングエンドミル「N-REα」のパック予約受注締切日の翌日のことだった。
新井課長は「同じサイズを5本パックにして代理店向けに先行受注を提案させて頂いた。おかげさまで、ほぼ計画通りに達成し、これから生産を本格化させ、来年の3月から販売させて頂くことになるとなる」。
代理店への納入に先立つ2月からは、販売店に対する事前PRが計画されている。
「N-REαは、コーティングによる差別化を通じて、長寿命化を図っているのが特長で、4枚刃、5枚刃、6枚刃をラインナップ。刃長は2D、3D、4D、5Dを揃えている」。
また、平田課長からは面取り工具の新製品について紹介された。
「超硬ピン角面取りカッタのHQPCMTを6月にリリースした。独自刃形の採用でバリの発生を最小限に抑え、小径穴の糸面取り加工が可能だ」そうだ。
営業成績については、コロナ禍前の2019年レベルに回復している。
「ただ、安定している状況とは言い難く、来年は楽観しておれない。ラフィングを軸にどのように進めていくか。社内で議論を進めていきたい」と平田課長は結んだ。
N-REαの製造現場。写真はオペレーターの半田リーダー