年商10億円をコンスタントに叩き出せる会社に-馬場セラティジット・ジャパン社長 福岡の新たな営業スタッフ入社
素材の梱包作業をする森さん
- 超硬合金素材の値上げの話が業界から伝わってきた。セラティジット・ジャパンの状況はどうか、との関心を抱いて馬場社長を訪問したところ「想定外の」新人スタッフとの遭遇も。近況ばかりか、人物紹介も、今回の主題となった。
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- セラティジット・ジャパンの4月の受注額は、前年同月比170%にまで回復したと言う。
- 「振り返ると、4月は、好調だった2019年8月に匹敵するレベル。2月決算は前年度比の売上げ17%減、経常利益が14%減の着地だった。業績は、昨年10月から回復基調を辿ってきており、直近の受注は、超硬合金素材の、5月からの値上げ実施による駆け込み需要ばかりか、顧客の着実な仕事量増大も反映している。心強い」。
- 値上げは中国製品が5月1日から、欧州製は5月17日から、それぞれ実施に移された。値上げ幅は5%~15%だそうだ。
- 「業績は、その時々の経済環境に左右されるとは言え、外資ならではの、特徴ある活動を織り込みながら、年商10億円をコンスタントに叩き出せるようにしていきたい」との展望を語る。
- 年商で10億円をベースに活動展開できるとなれば、日本でも「主流」の一角を占めると見ていい。
- 「切削工具事業のコメートは、業務の合理化の観点から、静岡本社に統合して、継続することにした。今後、再構築し、業務拡大を進めて行くためにも、若手人材を発掘し、育成していくことが避けて通れない」。
- 合金素材と切削工具に精通し、顧客に提案できる人材育成-セラティジット・ジャパンの将来展望では、避けて通れない課題だろう。
- 話題を人物紹介に切り替えよう。冒頭でも触れたが、訪問した5月18日に、入社2週間という新人、森千尋さんを馬場社長から紹介された。
- 「機械商社で、工作機械販売に18年間、従事してきて、この間、海外含めて、7回の異動を経験してきた。家族を思うと、落ち着かない日々ばかり強要してきた、と言う事情が転職の契機となっている。その一方で、現役生活という点で、これまでの18年間を終えて『折り返し』と捉え直し、新たなスタートを切るいいタイミングとも考えられた」そうだ。
- 現在、静岡本社で研修中だが、終えれば福岡勤務となる。
- 「話が前後するが、家内が福岡出身と言うことが、セラティジット・ジャパン応募の直接の動機となった。家族のもとで、仕事ができるなら・・・という思いは強かった。すでにマンションを購入し、職場まで自転車で5分の職住近接となる」。
- 愛知県は東海市の出身。獨協大学で英語を専攻した。1977年生まれの43歳。
展示会出展の様子