北米拠点新設、メキシコ拡充、微小径工具アクシスSUS用拡充、東大阪テクニカルセンター開設・・・話題満載の大阪工機
仕入れ先の充実、密着販売のための拠点の拡大はもちろん、展に会にも積極参加する大阪工機
メキシコの増員、北米の新拠点、微小径工具「アクシス」のSUS用追加ラインナップ、今秋の東大阪テクニカルセンター開設・・・枚挙に暇がない新たな動きが、どんどんと、飛び込んで来る。大阪工機レベルの、常に話題性に富む商社は、まず、見当たらないのではないだろうか。
「国内外ともに市場性としては厳しいものがあると思う。しかし、『取れる市場がある』と考えると、伸び代は大きく、すき間を埋めていくことも含め、得意な商材で柱を立てつつ、シェアアップを図っていく。特に海外で」と広報担当者は語る。
「拠点の充実」によってサービスの強化を促し、「新商材の取り扱い」によって、販路を広げていく。何ら奇を衒う手法ではない。むしろオーソドックスなやり方になろう。だが、同社の実践力たるや半端ではなく、ここに「成長」のカギがある。アトランダムだが、それぞれの内容を「検証」していこう。
「自動車分野の新規立ち上げに関連する動きに対応するため、拠点開設から3年半を迎えたメキシコ。計画する数字も着実にクリアし、今後のさらなるサポートを考え、5月からスペイン語ができるスタッフを送り込んだ。現地の採用も検討したが、日本から送り込んで、実践的に営業力をつけていく方法を採った」というのが「日本人街」が急速に整備されつつあるメキシコでの戦略。4人体制を敷くことになった。
北米・アトランタにこのほど開設した販売拠点は「当面は、スタッフ2人でマーケティング活動に注力する。GMやフォードに代表される自動車ニーズは、言うまでもないが、どのような攻め方が考えられるか。模索していく」ことになる。ヒューストンにも「サブ」で拠点が開設された。
初の微小径ドリルの取り扱いで注目されるインドの「アクシス」は、在庫第二弾としてのステンレス用が6月中に完納する。
「当社の新市場を開拓していく有力ツールと位置付けている。テストカットを実施したが、面粗度も申し分がなく、価格面での競争力との両輪で、市場にとっても魅力性があると思っている。社長のMukund(ムクンド)氏を4月に東大阪の在庫センターに案内し、どのような商売の形態を採っているか、理解を得られた。市場でアクシスの認知が進んでくれば、さらに一歩進んで、微小径穴明けの市場そのものの拡大に繋がるような活動が展開できれば、と期待している」と言う。
商社のサービス機能強化としても注目されている東大阪のテクニカルセンターは、自社検証できるシステムの要となるヤマザキマザック製インテグレックスが導入され、オペレーターとして新たに1人雇用し、体制として2人で外からの試削り対応や、取扱工具の検証、社の教育の場としても活用していく計画。8月末から稼働させていく考えだ。
「最後になるが、新商材という括りでは、砥石の取り扱いを始めた。メーカーはTKX。本格的な拡販に向け、下地が整いつつある段階に入った」とのニュースが加わった。