イワタツール第3工場完成披露、真空炉を新たに導入

株式会社イワタツール

株式会社イワタツール

第3工場外観

 

第2工場を開放

1階オープンガレージ 2階オープンカフェ

モノづくりに触れる機会を提供

 
 

イワタツールの新工場、第3工場が完成し、披露頂けると伺い、同社を訪問した。

第3工場1階566・48平米のスペースには、本社工場1階に設置されていた前工程とテスト加工が移設され、新設備として真空炉が導入された。「従来のソルトバス熱処理と真空炉を使い分けて最適化した熱処理を行う」と、岩田昌尚社長は語る。

第3工場増設の目的は、直近の売上実績を前年度比30%上昇させること、工具研削工程と前工程との分割、短納期・小ロット生産への対応、そして工場内のレイアウトの最適化としている。前工程は高精度化に対応して精密空調による恒温室エリアを設置。

今回、第3工場完成とともに第2工場の機能が大きく変化する。これまで、第2工場1階は材料棚と自動旋盤が設置され、2階にはバンドグラインダー加工場となっていたのが、1階はオープンガレージとして、2階はオープンカフェ(計画中)としてリニューアルされる。

1階オープンガレージでは、来場者に旋盤動作や加工方法をレクチャーして、製造現場に触れる機会を提供し、2階オープンカフェでは、飲み物を提供する等憩いの場として外部に開放する。

岩田社長は、自宅近所にあった工場や職人と触れ合った少年時代の思い出を語り、「オープンガレージを通して、近所の子ども達、モノづくりに興味・関心ある方々に製造現場に触れてもらいたい。そして、将来は当社のような製造業の人材となってもらいたい」と述べた。

第3工場は、イワタツールの本社敷地内に建設。延床面積862・26平米。総工費1億7000万円。基礎工事は、地盤が出る約4メートルまで掘り下げ、杭打ちをしていないという。

新たに導入された真空炉

第3工場の説明をする岩田社長