アゲイン・メックス金沢

中村留精密工業(株) キタムラ機械(株)

中村留精密工業(株) キタムラ機械(株)

中村留説明を受ける現場からの来場者

中村留精密工業がソフトの新製品発表

 

広々とした中村留精密工業のブースには、タレット型複合加工機『Super NTY3』と『WT‐250Ⅱ』、ATC型複合加工機『NTRX‐300L』等の工作機械に加え、操作盤『NT SmartX』が展示されていた。

「機械も展示しているが、今回はソフト面をアピールしたい」と、同社担当者は述べた。

ソフト面について、新製品『NTRX‐300L』に注目したい。同機には、新たに3D・CADデータの読み込み機能が追加された操作盤『NT SmartX』が搭載されている。

また、同機のボディにLED照明を取付け、機械の稼働状態を色で区別させ、遠くからでも一目で判断できるようにした。現在は、JIMTOFに向け液晶タッチパネルを備えた扉も開発中だという。

LED照明やタッチパネルの設置は、若手社員のアイデアを取り入れたそうで、社員の受けもよいようだ。

担当者は、「現状、機械の大きな進化は見込めない。一方で、使い勝手の面の伸びしろは大きい」と語る。

今後、同社のソフト面の進化に期待が膨らむ。

  

キタムラ機械工業が自社制御装置アピール

 

キタムラ機械工業のブースには、横型マシニングセンタ『Mycenter-HX250G』が展示されていた。

同機は、テーブル作業面の大きさが254×254㎜、最大ワークφ350×400㎜とGシリーズの中でも最小であり、精密小物加工に適したマシニングセンタである。

特に注目したいのは、同機に搭載されたキタムラ機械独自開発の制御装置『Arumatik‐Mi』だ。

従来、制御装置は他社メーカーを使用していたがユーザーの細かな注文に対応するため独自開発に至った。

長原一成国内営業課長は同装置について、「使いやすく、誰でも楽々操作」と特長を語る。一例を挙げると、加工までの操作はガイダンス案内され、操作に困った時はヘルプボタンを押せば取扱説明書が表示される。

使いやすさを重視したのは、「複雑な操作ゆえの若者の現場離れを解消するため、また各現場の後継者不足を補うため」と、長原課長は強調する。

その他、同装置は、従来比5倍の処理速度によって加工時間の短縮を実現した。また19インチの大型カラー液晶タッチパネルを備え、加えて消費電力も大幅に削減している。

さて、来場者の中には、同機のデザインを見に来る人も多いという。さすがは、グッドデザイン賞受賞機だと感じ入った。