旋盤工程を集約、短納期化対応に通じ、満足度アップに

株式会社大洋ツール

株式会社大洋ツール

外壁も塗り替え「旋盤棟」として集約、運営していく

NC旋盤や工具研削盤など設備投資と並行しつつ、大洋ツールは、現場の生産性にも関わる環境改善を視野に入れた工場の改修工事を行った。

高萩敦之社長は「圧接の作業を協力会社に依頼し、圧接機や電気炉をスクラップしたことで、改修工事に着手。隣接するメインの工場棟とは別に、旋盤棟として機能集約した建屋が誕生した。納期対応でネックとなっていた旋盤工程の改善を狙う。改修工事では、壁に断熱材を入れ、天井を高くし、空調設備も整えた」。

高熱の環境下に晒される圧接作業から解放されたことで、作業環境が向上し、直接、仕事上の効率の良さにも繋がった。

代理店の工場見学を受け入れる機会もすでに持った。

対外的には「行動半径を広げてい く」方針のもと、意識的にユーザーのもとへスタッフを訪問させている。

「ユーザーとの打ち合わせは『見えていなかった市場が見える機会』であり、ニーズを実践的に把握する場にもなる」。

受注の変動はあるが、試作して新たな商材に具体化していく努力は怠らない。

「今秋のJIMTOFでは2コマから3コマに増やすことができ、この間、アピールしてきたチャンファリングツールばかりか、Tスロットやキーシードなど当社主力のカッタ関連の展示も可能になった。ニーズを発掘し、より良い商品開発へと繋げていきたい」と高萩社長は締めくくった。

高萩敦之社長