森DMG森社長会見で「北米での販売体制確立」に言及。アプリメンバー1500人体制確立へ

DMG森精機株式会社

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会場の様子

DMG森精機は同社「伊賀グローバルソリューションセンタ」で開催したプライベートショー「IGA INNOVATION DAYS 2016」(6月7日~11日)の初日、テクニカル記者会見を行った。森雅彦取締役社長とDMG MORI AG CEOのクリスチャン・トーネス氏が出席した。

森雅彦社長から同社の「グローバル展開」について「景気低迷の中、競合が受注の落ち込みを経験している中、グループ全体として昨年並みの受注が確保できている。北米ディーラー3社(ボルト社、ニューウェスト社、トライアド社)と協業することを決め、米国における販売体制が99%整った」とした。

また、IT分野では、世界最大の加工に関するデータベースを構築することができ、製造過程で培った知見を生かし、コンサルティング・ファームとしてユーザーに最適な解答を提供していくと言う。

今回の見どころについて森社長は、ワーク約500点、主軸などの内製ユニット、切削加工ドリームコンテスト入賞作品、テクノロジーサイクル、「CELOS」により製造進捗状況を把握する『インダストリー4・0』などを挙げた。

「オープンイノベーション」という提案にも触れたが、これは、周辺機器メーカーと協業して最高最適なソリューションを届けようという考えに立つもので、パートナーとの連携を意味する。もちろん、ベストな周辺機器を装備すればよいという単純なものでもない。ベストな周辺機器に見合う動き、例えば、ギアミルやマルチスレッディングといった独特の動きを機械にさせるための組込ソフトによる差別化に重きを置く。

「機械屋がつくる剛性の高い機械と、周辺機器メーカーがつくるフレキシブルかつ精緻な働きをするツールとのファインチューングこそが重要」と説く。

今後、アプリケーション・エンジニアの数を増やしていく計画で、グループ全体で今の2倍、1000人を育てたいとしている。普及には、さらにユーザーが理解しやすいことが要件となる。大きさ、色、操作感がカギを握るだろう。これらを含め、「テクノロジーサイクル」なのである。

最後に、森社長は「従来専用機の独壇場だった複雑な加工処理を我々のマシンでできるよう、心を込めて提供していきたい」と今年の目標を語った。

森社長が記者会見