THKの製造業向けIoTサービス「OMNIedge」対象にポンプ、ファン、モーターなどの回転部品も

OMNIedgeの回転部品への適用
- THKは、安全な通信網を使って部品の状態を数値化し、予防検知を実現するIoTサービス「OMNIedge」に取り組んでいるが、このほど、直動部品ばかりか、回転部品にも適用範囲を広げることになった。
- 背景にあるのは「OMNIedgeを導入いただいている、お客様は、自動車部品、食品、素材メーカーなどが主で、直動部品だけでなく、ポンプ、ファン、モーターなどの回転部品も同様に見える化できるようにして、メンテナンスレベルを向上させたい」とのニーズを抱えていることだ。
- 生産ラインに欠かせない製造装置やユーティリティ設備は、回転部品が多用される一方で、メンテナンスの頻度は依然として高く、維持管理の負担は少なくない。
- そこでTHKでは「簡単に後付けが可能」「安心してデータを活用できる安全な通信網」「リーズナブルに始められる価格設定」に配慮しながら回転部品への対応を採ることになった。
- 特に今回のサービスでは「生産ラインの製造装置だけでなく、プロセスオートメーションやユーティリティ設備で事務所から離れた場所に数多くの機器をメンテナンスされている業界の方々にも導入いただける機能を搭載しており、巡回時の現場での状態目視、事務所にいながらのリモート監視ができる」ことから「次の巡回までの時間に機器が故障して多大なロスを発生させることを防ぐ」ことができる。
- 特長は以下の通り。
- ①センサは後付けできるので、既に稼働している回転部品にも即座に装着可能。また、Wi-Fi接続に対応したセンサのため、最小限のワイヤリングですっきりと配置ができるうえ、初期設定も煩わしくなく、モニタリングが即、行える。
- ②センサ本体のLEDが状態別に色変化するので、目視で状態を確認することが可能。異変があれば、状態目視だけで対応可能だ。
- ③回転部品の予防検知は、LEDでの状態確認だけでなく、Webアプリでのモニタリングが可能で、事務所にいながら各機器の状態をリモート監視できる。また、設定した閾値を超過すると、メールが発報するため、次の巡回までの間に故障が発生しても見逃すことを防ぐ。
- 出荷開始は3月1日からとなる。