脆性材加工向けにグラインディングセンタ「UGM64GC」を出展
立軸ロータリー平面研削盤「VRG6DX」も要チェック
岡本工作機械製作所が新規顧客獲得に向け「運賃無料キャンペーン」を計画
上野名古屋所長がメカトロテックブースの旗振り役を務める
名古屋営業所長に上野浩央北関東営業所長が7月1日付で就任し、8月から精力的に名古屋を中心とする所管エリアでの活動をスタートさせている。メカトロテックでの提案、見どころはどのような点にあるのか。開催地の責任者として面談、ヒアリングを行い、紙面化を試みた。
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「前任者とは20歳の開きがあり、その意味では、これまで先達が築いてきた弊社のブランド力を引き継ぎ、発展させていくことを当面の活動の主眼にしていきたい」。
年齢は42歳。まさに働き盛りだ。
「上半期を終えたが、過熱気味だった需要に落ち着きが見られるようになり、下半期に向けて、確実な引き合い、受注へと繋げていけるよう、メカトロテックを活用できればと思っている」。
出展機は4機種。その中でメカトロテック初出展となる新製品が、立軸ロータリー平面研削盤「VRG6DX」とグラインディングセンタ「UGM64GC」の2機種。
「VRG6DXは、歯車、セラミックス、ガラス、刃物、ディスクブレーキ、油圧部品と、金属加工から脆性材加工まで幅広く対応する平面研削盤。砥石を縦に配列し、加工面積を広く取ることで高能率を図ることができる」。
一方、グラインディングセンタは、セラミックス、ガラスなど、脆くて硬い、脆性材加工に向けた代表機種。半導体需要を刺激していく有力なツールとなる。
「UGM64GCは、3軸のマシニングセンタに比べて加工時間半減という、生産性アップが決め手。端面、内外周の研削ほか、コンタリング加工も担う」機能性に加え「間口1500ミリとコンパクト化させる」一方「機械中心部からテーブルをずらすことで、アプローチに対する速さ、加工ワークサイズの大型化に対応させている」といった特長を備えている。
金型向けには成形研削盤「HPG500NC」が提案される。
「パンチワーク加工向け。オプションで機上計測ユニット『Quick Touch』が選択できるようになり、段取り性向上にも一役買うことになった」。
出展機種紹介の最後は、工作主軸をNCで(自動で)旋回させる内面研削盤「IGM15NCⅢ-2B」。
「これまでの2スピンドル-ボクサータイプに合わせて、工作主軸にNC旋回を追加。多様性に富んだ提案を行う」。
主催者のコンセプトゾーンでは、ユーザーのフルカワセラミックスと共同して、大型のセラミックス板を均一、平らにするデモ加工を実施。機械は、PRG-DXNCシリーズをマイナーチェンジした平面研削盤「PRG-iQ」が活用される。
「このシリーズはセラミックの加工で成果を挙げてきた。このたび、操作性を向上させた、新しい制御ソフトが搭載され、中部地区でもセラミック加工分野で、更なる実績を積み上げていきたい」。
下半期に向けて、上野所長は「新規顧客獲得の一助として、機械の運賃無償キャンペーンを展開していく計画。対象機種は平面研削盤のPSG-SA1シリーズおよびPSG-GXシリーズとなる」。
立軸ロータリー平面研削盤「VRG6DX」