見逃せないAブランドの「進化形」、高能率3枚刃超硬ドリル「ADО‐TRS」」シリーズなど(オーエスジー)

オーエスジー株式会社

オーエスジー株式会社

ドリルでは「ADО—TRSシリーズ」がラインナップされた

 

  •  「ブースでは、総合工具メーカーとして、航空・宇宙、自動車、金型、コーティングなど、最新技術・情報の提供に努めていきたい」

 

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  • 2013年7月に産声を上げたタップを皮切りに「Aブランド」は、その後、ドリル、エンドミルへと工具種の横展開が図られ、めねじ加工用、穴加工用、ミーリング加工用と、需要への対応はもちろん、ニーズの先取りの具体化を視野に入れつつ、新たな発展へと連なっていく。
  •  JIMTОF出展の新製品で、見逃せないアイテムとして、広報担当者からアナウンスされたのが、エンドミルでは超硬防振型「AE‐VMS」シリーズにロング刃長の「AE‐VML」の新規追加、ドリルでは高能率3枚刃超硬ドリル「ADО‐TRS」シリーズ。
  •  「前者は『新たなミーリングスタンダード』に位置付け、ショート形の発売に始まり、ラジアスタイプ、さらにスタブ形をリリースし、サイズとバリエーションの拡充に努めてきた。今回のロング形では、大きな芯厚による高剛性の実現、高速側面切削を追求した」。
  •  刃先からシャンクに向けて芯厚が変化するウェブテーパの採用により、工具剛性を向上させて加工面の倒れを防止していくほか、強ねじれ仕様で切削抵抗を低減し、安定加工へと導く。
  •  「さらに従来の不等分割・不等リードばかりか、マイクロレリーフの採用でビビリ抑制効果がさらにアップ、安定した高能率加工にお役立ていただけるのでは」。
  •  進化の止まらない「AE‐VMS」シリーズは、要必見ということになろう。
  •  「後者は3枚刃の油穴付き超硬ドリルで、幅広い被削材に安定した高能率加工を可能とする。高い耐久性を誇るEℊiAs(イージアス)コーティングを採用し、広いチップポケットで切り屑の排出もスムーズに行える」。
  •  詳細に踏み込めば、新開発のRギャッシュの採用で3枚刃ドリルでも2枚刃に匹敵する低いトラスト抵抗を実現しつつ、切り屑の分断性の高さと形状安定性によって、切り屑トラブルの低減に寄与していくことになる。
  •  3Dタイプと5Dタイプの2種類がラインナップされ、軟鋼、低炭素鋼、炭素鋼、合金鋼、鋳鉄、ダクタイル鋳鉄と幅広い被削材に安定した加工で対応していくことになる。
  •  「ブースでは、Aブランドの新製品ばかりか、航空・宇宙、自動車、金型、コーティング、ツーリング、加工をサポートする周辺技術等、総合工具メーカーならではの提案に期待していただきたい。最新の技術と情報の提供に努めていきたい」と訴えた。
  •  オーエスジーでは、世界33か国で生産、営業活動を展開しており、今期は記念すべき創立80周年を迎えている。

 

新規追加されたロング刃長の「AE-VML」

新規追加されたロング刃長の「AE-VML」